訪問看護の仕事内容とは? ~在宅編~

1.はじめに

 前回は訪問介護についてお話をさせて頂きました。
今回は訪問看護です。いずれも在宅でのお仕事なので、一般の方はご家族やご自身がご利用されない場合は目の当たりにする機会は少ないかもしれませんね。

看護師の方や療法士の方、もし内容が違っている部分があればまた教えてください!
介護関係の方へはこの記事の内容が今後の連携や理解を深める一助になればと思います^^

(※注 今回は介護事業所としての訪問看護をメインに記事を作りますね^^)

 

2.そもそも訪問看護とは?

 病気や障害を持った人が、住み慣れた地域やご家庭で、その人らしく療養生活を送れるように、看護師や療法士が利用者宅へ訪問し、看護ケアを提供すること。
利用者の自立への援助と、療養生活を支援するサービスです。 ご高齢の方向けのサービスと思われがちですが、対象年齢は0歳~何歳でも使えます。
介護保険・医療保険などが使えます。

 

3.訪問看護と訪問介護の違い

訪問看護所も介護事業所の1つですが、一般の方は『訪問看護』と『訪問介護』の区別がつかない人も多いのではないでしょうか。
もちろんこの2つは全くの別物ですが簡単に説明します。

1つは事業所の違いです。
『訪問看護事業所』の場合は訪問看護事業所としての要件をクリアして、指定申請を受け、それが行政に受理された段階でサービスを提供することができます。

『訪問介護事業所』の場合は訪問介護事業所としての手続きを同様に行います。
それぞれに申請の要件が異なります。

2つ目はサービスの違いです。
『訪問看護事業所』では「訪問看護師が実施できるケア内容」と「訪問介護でも実施可能なケア内容」の両方を行なうことができます。

『訪問介護事業所』では基本的には訪問介護でも実施可能なケア内容」のみ行うことが可能です。

3つ目です。サービスを提供する職種の違いです。
『訪問看護事業所』では
主に看護師や療法士がサービスを提供します。
『訪問介護事業所』ではヘルパーさん(初任者研修や実務者研修を受講している)や介護福祉士さんがサービスを提供します。

では「訪問看護師が実施できるケア内容」と「訪問介護でも実施可能なケア内容」はどのようなものがあるのでしょうか。
見てみましょう。

訪問介護

  • ・食事のお手伝い
  • ・口腔内の清潔ケア
  • ・洗面・洗髪
  • ・シャワー・入浴・手浴・足浴などのお手伝い
  • ・身だしなみを整えるお手伝い
  • ・排泄のお手伝い(トイレ移動介助、オムツ交換)
  • ・体位変換(体の向きを変える)
  • ・車いすやベッドへの乗り移りのお手伝い

訪問看護(訪問看護では訪問介護の仕事は全てできる)

  • ・摘便
  • たんの吸引※
  • ・薬剤やスチームの吸入
  • ・導尿
  • ・カテーテル管理
  • ・点滴
  • ・注射(静脈、筋肉、皮下)
  • ・採血
  • ・床ずれ処置
  • ・人工肛門・パウチ交換
  • 経管栄養(胃ろう・経鼻)
  • ・気管カニューレ管理
  • ・永久気管孔管理
  • ・人工呼吸器管理
  • ・IVH管理(中心静脈栄養)
  • ・在宅酸素療法

◎今では一定の研修を受けた介護職員はたんの吸引および経管栄養を行なうことができます。

4.訪問看護師さんの1日(例)

8:30 出勤

メールやファックスなどの確認
訪問予定の確認
ミーティング
前日の訪問内容、緊急対応、連絡事項などの申し送り
訪問予定の調整、サービス担当者会議や研修などの予定を確認
訪問準備

9:15 訪問へ出発

9:30 1件目の訪問
リハビリテーションと清潔ケア
まずは、体調のチェック。その後口腔ケア、呼吸リハビリを行った後、屋外歩行

11:00 2件目の訪問
内服セッティングと、入浴介助

12:15お昼休憩
午後に訪問する利用者の情報収集と物品の準備

13:15 出発
13:30 3件目の訪問

ストーマ交換、ベット上でのリハビリテーション

15:00 4件目の訪問
訪問内容は、人工呼吸器管理、排便管理、端座位介助

16:15 ステーションへ

手洗い、うがいをして訪問物品を片付け
訪問中に入った連絡などを確認し、関係機関や主治医と連絡
訪問中に記入した記録を見直し、パソコンに入力
変化があった利用者については、管理者や関係各種に連絡
翌日の訪問予定を確認
気になったことなどを仲間で話し、情報共有

17:30 退社

5.訪問看護の仕事内容

これまでの紹介で大体出ましたねw
でも見えないところでたくさん仕事があるんですよね。

主観ですけど、看護師さんのお仕事の第一は利用者さんのための看護を提供すること。第二に皆が働きやすい職場を作ること。第三に各種関係先の多職種の方たちをうまくコーディネートすること。全部がとても難しいと思いますが、第一の利用者さんのために・・・
という気持ちの上で全ては成り立っているのだと思います。

6.まとめ

在宅ではヘルパーさんも看護師さんも基本的には1人で訪問します。
そして利用者さんとコミュニケーションを取り、その人の生活に寄り添って介護や看護を提供します。
看護師さんにとってはそこに病院ではできなかった看護があるかもしれません。

いわゆる向き合った看護です。
介入してから看取りまで様々なドラマがあるはず
です。

そういった私も含め一般の方が体験できないような事が体験できることも訪問看護の醍醐味の一つかもしれません。

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