言語聴覚士とは?~仕事内容とお給料~

1.言語聴覚士って何?

言語聴覚士は「理学療法士」「作業療法士」と並ぶリハビリの国家資格です。高齢者の方や病気・障害の方の中で話す・聞く・食べる・飲み込むことに不自由がある人に対して、言語系や聴覚系の力などのリハビリを行う仕事です。

言語聴覚士は英語で「Speech Language Hearing Therapist」となり、略して「ST」と呼ばれています。
言語聴覚士は、話す・聞く・食べる・飲み込むといった分野の訓練を行います。

言語聴覚士法が制定されたのは1997年と比較的新しい資格です。
1999年に初めての国家試験が実施されてからSTの数は増え、2018年で3万1000人以上の言語聴覚士が登録されています。とはいえ、リハビリ職の中では就業者数は1番少ない資格です。
PTとOTを合わせたリハビリ職全体の1割程の人数で希少資格となっているのがSTです。

地域によってはSTは極めて需要性が高い資格なので、経験を積むことによって高収入を得ることは十分可能ですね!
今後の可能性がますます広がる職種といえます!

2.言語聴覚士はどうやってなるの?

国家試験は毎年2月の中旬に行われます。
試験会場は、北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の全国6箇所です。
試験科目は、「基礎医学」や「臨床医学」など11科目で、5択のマークシート方式です。

合格基準は例年120点以上です。
合格率はおおむね60~70%程度です。10人の内3人~4人が合格できないと考えるとしっかりと勉強が必要ですね!

国家試験を受けるためには受験資格が必要です。受験資格を得るルートは下記の2つです。

① 高校卒業後に文部科学大臣が指定する3~4年制の大学や短期大学、または都道府県知事指定の言語聴覚性養成学校(専修)

② 4年制大学を卒業後、指定の大学・大学院の専攻科や言語聴覚士養成校(専修学校)

在学中は、言語聴覚障害、高次脳機能障害、嚥下障害、聴覚障害など専門知識を学ぶほか、医療現場などで臨床実習も行います。

 

3.言語聴覚士のお仕事内容

STは主に①話すこと②聴くこと③食べること④高次機能障害(記憶障害・認知症)のサポートが必要な方に対して、一人ひとりの症状や発生メカニズムを把握し、それに対応したプログラムを組み立てて訓練を行います。

①「話すこと」についてのサポート

失語症や認知症、記憶障がいの方などをサポートします。
失語症は、聞く、話す、読む、書くなどの行為が困難になります。脳卒中や交通事故などが原因です。伝えたいことを話し言葉や書体で表現することや、話し言葉や書かれていることの理解が困難になります。

②「聴くこと」についてのサポート

伝音性難聴や感音性難聴の方などをサポートします。
音(言葉)を聴くことに対して困難が生ずるので、検査や必要に応じた訓練だけでなく、補聴器の調整なども行います。

③「食べること」についてのサポート

摂食・嚥下障がいの方などをサポートします。
嚥下障がいとは、食べることや飲み込む事に関して困難が生じることです。
なぜ嚥下障がいが起きるのかなどを調べ、安全に食べられるようにサポートします。

言語聴覚士の活躍場所は主に下記です。
大きく分類すると「医療」「介護」「教育」の現場で活躍されていることがわかります。

【医療機関】

大学病院や総合病院などのリハビリテーション科や耳鼻科や神経科

【保健施設】

介護老人保健施設やデイケアセンター、訪問リハビリ事業所など

【福祉施設】

特別養護老人ホームやデイサービスセンター、肢体不自由児童施設や重症心身障がい施設など

【教育機関】

特別支援学校など

 

4.言語聴覚士の1日

ルーティンは情報共有と実務(リハビリ提供)、書類整理ですね!

8:00 出勤・全体ミーティング(申し送り)

9:00 リハビリ開始(1人1時間)

11:00 集団リハビリ体操

12:00 患者さんの昼食付添い

13:00 書類業務・ミーティング(患者さんの症例の共有)

14:00 回診へ同行

16:00 嚥下検査

17:00 カルテ記載・申し送り・PC業務

17:30 勤務終了(勉強会などがあれば参加)

 

5.言語聴覚士のお給料は?

平均年収を算出していますが、もちろん実際に勤務する地域・場所・職場・年齢・経験によって年収は大きく変わります。
あくまでも参考程度としてくださいね^^

平均年収の相場は400万円程度です。
また、初年度の平均年収では250万円前後です。
言語聴覚士の初任給の幅は、22万円〜26万円です。

同じリハビリテーション関連の職業の理学療法士や作業療法士と比較すると、わずかに平均給与は下回る傾向です。
言語聴覚士が国家資格に制定されたのは1997年とまだ日が浅いため、この職に就いている人は20代~40代がメインであるためでしょう。

言語聴覚士は医療職に分類されますが、夜勤や土日祝の勤務が少なく、諸手当が少ないことが数字に影響を与えています。
しかしそういった職業の性質や働きやすさの面で、女性に人気のある資格になっているのですね!

・平均給与 約25~30万円/月
・年収 約350~450万円

6.まとめ

PTさんやOTさんの資格と比べてSTさんの資格は比較的新しい資格と言えますね。
前段でも言いましたが、若い人口が多いので平均給与は他より低くなっています。

裏を返せば、今の若い人々がST=言語聴覚士としての社会的地位を今後どれだけ広げることができるか・・・可能性は広がっています!

私の感覚では、言語聴覚士さんは「具体的に何ができるのか」の認知がまだまだされていないと思います。
医療の現場では浸透し始めていますが、介護はどうかな?と思います。

なのでこれからみなさんの力を世に知らしめてほしいです!
世界中にSTさんの技術を待っている人がいますから!

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